最近、性善説・性悪説の人間が善か悪かの2パターンではなく、自分と他人が善か悪かで4パターンがあるんじゃないかとふと思いました。
価値観4タイプの分け方
自分と他人の捉え方によって、4つの価値観(世界観)に分けます。
2つの軸があり、「自分をどう捉えるか」と「他人をどう捉えるか」です。
自分自身の捉え方には、自分が良い人間だと思っているか、悪い人間だと思っているかという2つの捉え方があります。
他人の捉え方にも同様に、他人は良い人間だ、悪い人間だという2つの捉え方があります。
つまり、以下の2つの軸です。
自分は善である↔︎悪である
他人は善である↔︎悪である
図に表すと下のようになり、4つのタイプがあると分かります。
各ゾーンの説明
①赤ちゃんのゾーン:自分は善、他人も善
自分は良い人間で、他人も良い人間。
自分自身を信頼しています。
他人は優しく、自分を助けてくれると思っています。
世界は優しく、身構える必要はないので自然体で生きています。
②裁判官のゾーン:自分は善、他人は悪
自分は良い人間なのに、他人は汚いと感じています。
自分はこんなに頑張っているのに他人は分かってくれない、自分だけが一生懸命にやっていると思いがち。
自分が善であり続けるために、自分自身に厳しくしている部分があります。
その分他人にも厳しいです。
〜すべきという言葉をよく使い、他人に対して、なぜ人として当たり前のことをしないのかとよく怒っています。
他人の努力や配慮は見えません。
世界・社会に不満たらたらで、他人が自分の要求水準に達していない状態です。
③罪人のゾーン:自分は悪、他人は善
他人は正しく清らかに生きているのに、自分は卑怯で心が汚いと感じています。
自分の心の弱さを憎んでおり、ちゃんとしたいのにちゃんとできないとよく思いがち。
自分を卑下して、自分なんかいるだけで人の迷惑だ、自分なんかいない方がいいんだとも思っています。
人によっては自己嫌悪で、もう消えたいと思っています。
世界・社会の要求水準に自分が達していないと感じる状態です。
④聖母のゾーン:自分は悪、他人も悪
人間は心が汚いものだから、他人は汚いけど自分が汚いことも普通、あまり気にしていません。
自分や他人の弱さや汚さを仕方がないものだと思い、ある意味受け入れています。
受容とも言えますが、諦めとも言えます。
自分が悪いことをするのに良心の呵責が少ない場合もあります。
どのゾーンが辛い?
このタイプ分類をパッと思いついた時、④聖母のゾーン(自分は悪、他人も悪)が当然一番辛いだろうと思っていました。
(このゾーンの名前④聖母のゾーンというのは後からつけました。)
ただ、実際に想像すると②裁判官のゾーン(自分は善、他人は悪)と③罪人のゾーン(自分は悪、他人は善)の方が辛く思えます。
②裁判官と③罪人のゾーンの共通点は期待が高く、現状がそれを裏切っている点です。
②裁判官のゾーンでは他人が自分の要求水準に達しておらず、ストレスを感じています。
③罪人のゾーンでは自分が他人(社会)から求められている要求水準に達していないと感じ、ストレスを感じています。
④聖母のゾーン(自分は悪、他人も悪)では自分にも他人にも期待していないのでストレスが少なそうです。
つまり、ストレスとは自分が設定した要求水準を自分あるいは他人が下回っている時に発生するのではないでしょうか。
まとめ
今回は思いついた価値観4タイプを説明しました。
皆さんはどこのタイプのゾーンがしっくりきたでしょうか。
私は③罪人のゾーンにいることが多いです。
どのゾーンに普段いるのかコメントで教えてもらえると嬉しいです。
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