精神的な苦しみから解放されるにはどうしたらいいのか?
そもそもなぜ苦しみが生まれているのか?
考えてみました。
価値観4タイプ
自分と他人の捉え方によって、4つの価値観(世界観)に分けます。
2つの軸があり、「自分をどう捉えるか」と「他人をどう捉えるか」です。
自分自身の捉え方には、自分が良い人間だと思っているか、悪い人間だと思っているかという2つの捉え方があります。
他人の捉え方にも同様に、他人は良い人間だ、悪い人間だという2つの捉え方があります。
つまり、以下の2つの軸です。
自分は善である↔︎悪である
他人は善である↔︎悪である
精神的な苦しさの原因
以前も少し書きましたが、精神的に苦しくなりやすいのは裁判官ゾーンか罪人ゾーンの人間です。
裁判官ゾーンの人は自分は良い人間だが、他人は悪い人間だと感じており、罪人ゾーンの人は他人は良い人間だが自分は悪い人間だと感じています。
なぜこれらのゾーンが苦しくなりやすいかというと、自分あるいは他人が、自分の定めた要求を下回るからです。
裁判官ゾーンの人が苦しい理由
裁判官ゾーンの人は自分は正しいのに他人が十分に正しくないと感じており、もっとちゃんとしてほしい、と思っています。
例えば、仕事で人の作った資料がいまいちだった時、
「この人、なんでこれでいいと思ったんだ。普通もっとこういう説明も追加するでしょ。信じられない。このクオリティは社会人としてどうなの?」
と強い怒りを感じます。
自分の要求水準(自分では普通だと思っている水準)を他人が下回って、ストレスとなっています。
罪人ゾーンの人が苦しい理由
罪人ゾーンの人は周りは正しいのに、自分が卑怯で正しくない、と感じており、もっときちんとしたいと思っています。
例えば、友達に遊びに誘われたけどあまり行きたくない時、胃の調子が悪いと嘘で断り、自分って本当に最低…と自己嫌悪に陥ります。
他人の要求水準(自分が他人から求められていると思っている水準)を自分が満たすことができず、罪悪感から自己嫌悪に陥りやすくなります。
苦しみから解放されるには
苦しみから解放されるには、他人への評価と自分への評価が同等になると良いです。
図の斜め線の位置が他人への評価と自分への評価が同等になっている位置です。
この線上にいると精神的に健全です。
裁判官ゾーンの人が健全になるには?
裁判官ゾーンの人が健全になるには自分の悪を認めて許すか他人の善を見つけるか、どちらかです。
①自分の悪い部分を受け入れる
私自身もともと裁判官ゾーンにいて、常に自分にも他人にも厳しく、批判的でした。
しかし、人生途中で、自分にはこんないい加減な部分があったのか、と気づき、裁判官ゾーンではなくなりました。
ずっと、自分はきっちりしている、他人はいい加減だと思っていたのが、なんだ、自分もいい加減じゃないかと気づいた時、聖母ゾーンに移動したのです(その後、罪人ゾーンに移動しましたが…)。
そう気づいた時に他人の足りない部分を責める気持ちは減りました。
自分も足りないですから。
お互い様です。
自分の至らない点を見つめてみることが、人を批判してしまう裁判官ゾーンから抜け出すコツです。
②他人の良い部分を見つける
どんな人にもいいところがあります。
悪いところに注目するのではなく、良いところに注目したいものです。
ではなぜ、悪いところに注目してしまうのか。
裁判官ゾーンの人は自分が作った独自の基準=世間一般の普通の基準だと思って、その基準に沿って他人をジャッジします。
自分の基準で見たときに、基準を満たさない人=悪と短絡的に判断していないでしょうか。
でも、人それぞれ違う環境で育って、別のことを大切にし、別の基準を持っています。
相手がどんな価値観を持って、何を大切にしているのか知ろうとすること。
相手の価値観を通して状況を見たらどう見えるのか考えること。
別の価値観を持った他人は自分とは別の良いところを持っています。
自分の価値基準に沿って考えたら相手は基準を満たしていないかもしれません。
でも別の基準で見れば良いところもありますよね。
自分の基準だけで、悪い部分ばかりに注目するのではなく、他の価値観を知り、その人の良い部分に注目したいです。
自分が気に入らないと思う人ともある程度腰を据えて話をしてみると良いかもしれません。
罪人ゾーンの人が健全になるには?
罪人ゾーンの人が健全になるには、他人の悪い部分を知る、あるいは自分の良い部分を見つけることが必要です。
①他人の悪い部分を知る
他人も人間なので汚い部分はあります。
社会で生きていく上で、大人になれば汚い部分はなるべく見せません。
下記は以前書いた記事ですが、小説を読むのがおすすめです。
他人が心の中で本当に思っていることを知る方法は限られています。
小説には普通人に言わない心情が書いてあります。
小説を読むと自分の持っている汚い感情が意外に普遍的なものだと分かります。
②自分の良い部分を知る
自分には良いところなんてないと思っている人でも、自分で気づいていないだけで良いところは必ずあります。
それを知るには自己分析が重要です。
小学校〜今まででどんな人生だったでしょうか。
一生懸命頑張ったことは?
人を喜ばせたこと、人の役に立ったことは?
人と比較して、もっとすごい人がいるから、といった上には上がいるということを考える必要はありません。
得意なことや自分の持っている価値観を深掘りしましょう。
自分の持っているものは持っていることが当たり前なので気づくことが難しいです。
深掘りして言語化するのが重要です。
はっきりとした言葉にして、自分の中にお守りのように持っておきたいですね。
まとめ
それぞれの今いる場所によって不健全なゾーンから健全なゾーンへと向かう方法が異なります。
皆さんはどこのゾーンにいますか?
ぜひ下の記事で確認してみてください。
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